0歳児の一日をご紹介するのは、実はとても難しいのです。それは、「その子次第で、常に変わるから」です。
個々で代わるのはもちろん、同じ子でもその日の様子、ご機嫌、そして成長によって、どんどん変えていきます。
たとえば、ある日の0歳児保育の現場をご紹介するとしましょう。
朝7時半、最初の子がやってきます。
おかあさんの朝のお支度が終わって、お別れ。
まだ眠そうな子は0歳児用の電気をつけていないしずかな部屋でネンネさせます。
元気だったら、メリーさんや、ガラガラ・タンバリンなど音のでるおもちゃ(カナリヤには電子音のするおもちゃはほとんどありません)を振ってみせたり、興味がありそうであれば、一緒に遊んだり。
8時を過ぎると、元気な2歳児、動けるのが楽しくてしょうがない1歳児がやってきます。
朝のあつまりが始まるまでは、0歳児部屋以外、みんなが好きに移動し、興味のあるものをさがしまわっています。
0歳児の子たちもお座りが出来る子なら、職員がそばにいて、お兄ちゃん・おねえちゃんたちと一緒に遊ばせます(と言っても、近くにあるおもちゃを握ったり、大きい子を眺めているだけだったりします)。
朝のあつまりが始まると、1歳児・2歳児はそれぞれの部屋に集合し、朝の挨拶、そして、お散歩や部屋遊び、庭園代わりの8丁目公園で大暴れなどします。
0歳児でも大きい子は、お兄ちゃん・おねえちゃんの部屋にお邪魔したりしてます。
みなさんもご存知のとおり、0歳児の成長はあっという間で、3ヶ月の子と10ヶ月の子を同じリズムで過ごさせるのは、無理があります。
ミルクが必要な子は、おなかがすくたびにミルクを、眠い子はネンネを・・・そして月齢ではなく、その子を見て「そろそろ大丈夫かな」と思ったところで、ステップアップしていきます。
避難車(おおきなベビーカーだと思ってください)に乗ってお散歩に行ったり、先生にトントンしてもらってネンネをしたり、ぞう組さんや、送り迎えに来た他の子の保護者にあやしてもらったり。
1・2歳児がたくさん暴れまわっている園ですが、0歳児たちもたくさんたくさんの刺激を吸収して、カナリヤを温かくしてくれています。
|