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育児アドバイス

●歩行器について

歩行器は、赤ちゃんにとって不必要なものです。

いつから、便利なものとして入り込んできたのでしょうか?

寝返りをし、ハイハイをし、お座りができるようになる。それから、つかまり立ちをし、立っちをし、記念すべき最初の一歩を歩みだす・・・

見たい、手に取りたい、あっちに動きたい・・・という心の要求と、自分で出来るようになる身体の発達が相まって、本当に調和した力として、一つ一つを自分のものにしていく。この過程こそが大事です。歩行器に入れることは、お座りを自分で獲得する力を奪います。転ばないように身体のバランスをとる力が出来ることを奪います。子供の目の高さ(上向き・下向き・ハイハイのときは平面)を充分に眺める・・・立った状態が見ることが好きになるので、再び下におろすと嫌がって泣きます。本当に蓄えたいハイハイの力を奪います。

それは0歳でみる大切な発達の過程でもあり、納得しうるものです。そしてその一つ一つの前には必ず矛盾が生じます。あれが取りたいのに動けない。「動きたい!」という内部矛盾です。矛盾が現れると、赤ちゃんは泣いたりイライラしたりと、表面的には大人を困らせる行為をします。しかしそれは、次の力を手に入れるためのバネです。その一つ一つを、大事な部分として乗り越え、身につけていきます。

困った状態は次の能力を得るための前触れと言って良いでしょう。子育てはそうした苦労を伴い、そしてそれを乗り越えて、一緒に喜べるもの。安易さと便利さを求めるのではなく、ともに成長していくことを目指しましょう。

便利なものを使うときは、「ちょっと待って!」と立ち止まって考え、何も無かった昔のように子育てをしようと考えてみるのもいいでしょう。どうしても使わなくてはならないときは、時期をみて目的をもって与え、目的が達成されたらとりやめる・・・という考え方が必要です。

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